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海賊と呼ばれた男(上)【読書感想】

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 2013年本屋大賞第一位作品の文庫化。
 1945年8月15日、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、海外資産はもちろんなにもかもを失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は、社員ひとりたりと馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながらも、たくましく再生していく。
 20世紀の産業を興し、国を誤らせ、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは何者なのか――。

 今年映画化された「永遠のゼロ」の作者、百田尚樹氏初の本格ノンフィクションノベル。
「永遠のゼロ」もそうだったんですが、この人の作品はボリュームの割にスイスイ読めます。
 主人公の国岡鐵造はどんな状況であっても絶対にあきらめない、何があっても自らの信念を通してみせるという強い意志の持ち主。口先だけで号令のように叫ぶだけではなく、行動で示すことがリーダーとしての要件であることを改めて教えてくれます。こういう男に共感し、また憧れます。
 オビには「すべてのビジネスマンに捧ぐ」とありますが、もちろんそうでない人にもお勧めします。


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